営農情報

野菜の記事

小松菜(ハウス栽培)

1. はじめに

 土壌条件と生育土壌に対する適応性は広く、酸性がやや強い土壌でも生育可能。

2. ほ場の準備

(1) ほ場の選定: 適度な保水性・排水性を備えた沖積土の埴壌土が良い。
(2) 土 壌 改 良: 土壌適応性は広いがPH 5.0以下にならないようにする。(土壌分析を実施し酸度矯正する)
(3) 耕耘・施肥: 施肥は全量基肥とし、直根が20㎝前後まで伸びるので、なるべく深耕する。

小松菜

3. 管理

(1) 栽培距離
 畦幅100~120㎝、高さ5㎝程度にし、通路は20~30㎝程度とする。
(2) は種間隔:株間5㎝、条間10~15㎝程度とする。
(3) は種後の管理
 は種後は、灌水チューブ等を使って十分灌水する。灌水の良否が発芽や苗立ちに影響する。
 生育後期は灌水を控え、固めに仕上げる。
 は種直後から、不織布(パオパオ・ラブシートなど)をベタ張りすることで発芽が早まり、苗立ちが揃う。
 特に冬期間は収穫間際まで被覆すると良い。

(4) 間引き
 厚播きになった場合は、品質を揃えるため、本葉2~3枚時に株間4~5㎝に間引きをする。

4. 収穫

 本葉4~5枚、草丈20~25㎝が収穫適期


春菊(ハウス栽培)

栽培歴

1. 品種

10a必要量 ハウス さとあきら 2L

2.生理生態

(1) 生育適温は15 ~ 20℃、最低生育温度は10℃ 冬期間は被覆栽培とする。
(2) 乾燥には弱いので保水力のある土壌がよい。
(3) 土壌酸度は中性に近くないと生育が悪いので、少なくとも土壌酸度はpH6.0 ~ 6.5に調整する。

3.は種と定植

(1) 畝幅1.2 ~ 1.5m、畝の高さ約7~ 10㎝の平床、全面散水後に穴開マルチ(15 ~ 18㎝ )を被覆する。
(2) 発芽を揃えるため、芽出しを行なう。は種前に6~8時間浸水し、陰干ししておく。
(3) 128穴セルトレイに2粒ずつ播種し、薄く土をかけ軽く鎮圧する。
(4) は種後25~30日、本葉3~4枚程度の苗を定植する。

4.定植後の管理

(1) 温度管理 保温と換気による高品質生産。
(2) 追肥は月に1回程度、窒素成分で1kg/10a前後とする。
(3) かん水は乾燥の状態を見て、午前中に行なう、かん水後は換気を行い、土壌表面が夕方には乾くようにする。

生育管理

5.収穫

(1) 主枝の草丈が30㎝を越えたら、下4節残して収穫する、その後25㎝程度になった側枝も順次、下2節を残して収穫する。
(2) 非常に萎れやすいので、収穫から調整・出荷は、当日に行い、新鮮なうちに出荷することを心がける

春菊


ピーマン 収穫最盛期の栽培管理

○今後の栽培管理

1. ハウス栽培

 ① 通路が乾燥するので、潅水は天候を見ながら定期的に実施しましょう。

 ② 主枝が顔の高さになり、割り箸位の太さの時に摘心しましょう。

2. トンネル・露地栽培

① 草丈が高くなり、枝にかかる果実の重みから倒伏するので、しっかりネットに引っ掛ける
ように固定して下さい。

② 枝が混み合うと光合成量が減少する上、病害虫の巣になりやすいので枝内部に光が入るよ
うに内枝に整理をして、ネットの外側に枝を配置します。また、倒伏防止のためネットは3段まではりましょう。

3. 病害虫防除対策

(1) 疫 病

排水対策で明渠、側溝を確認し、排水対策を十分行いましょう。

敷きわら等で土の跳ね返りを防止します。下葉かきや枝の整理は、天気の良い午前中に行いましょう。

防除薬剤
リドミル粒剤2 :1 株当たり2~3g
ランマンフロアブル :2,000倍

 

(2) 灰色かび病

 枝の整理を行い風通しをよくして定期的に薬剤防除して下さい。

防除薬剤
ロブラール水和剤:1,000 倍~ 1,500 倍
カンタスドライフロアブル:1,000 倍~ 1,500 倍

 

(3) スリップス・アブラムシ

ガクなどが茶褐色のサメ肌になり商品価値が低下するので発生初期に防除しましょう。

 

(4) タバコガ類

幼虫が果実に入る前に防除して下さい。

(3)(4)の防除薬剤
ベストガード水溶剤: 2,000 倍(蚕毒)
プレバソンフロアブル5 : 2,000 倍(蚕毒)

4. 追 肥

草勢低下する前に定期的に追肥を実施して下さい。

S646・クミアイポーラス :  10kg/10a
トミー液肥グリーン :  10kg/10a


大玉トマト・ミニトマト  生育中期から後半の管理について

1. 病害虫予防

(1) 地際(株元)の通風を図り灰色カビ病や、葉カビ病、斑点病等の予防に心掛けて下さい。

(2) 病害虫は予防を中心に、適期防除を行って下さい。

2. 芯焼け、追肥・潅水・裂果対策について

(1) 梅雨明け後は高温、乾燥となり急激に茎や芯が伸び、葉色が淡くなると芯焼け等が発生しやすくなるため、カルシウム資材による葉面
散布を行って下さい。

(2) 裂果、土壌病害の軽減を図るため適度(少量、多回数)の潅水を心掛け、芯の状態や果実の肥大を見ながら行って下さい。

(3) 多潅水や極端な絞りは病気の発生につながりますので注意しましょう。

(4) 潅水は午前中に実施し十分換気をして下さい。

(5) 昼夜の比較温度差が14℃以上になると裂果(尻割れ)の原因となりますので、夕方早目にハウスの保温に努めて下さい。

3. 摘心について

(1) トマトは開花後約40日で収穫となる事から、収穫終了予定日より逆算で摘心しましょう。

(2) 摘心の位置は収穫終了予定花房の上の葉を2~3枚残し摘心しましょう。

注) 直上にて摘心すると、水分や、養分の転流により裂果の原因となります。


あさつき  圃場準備~植え付けについて

1.圃場の準備

⑴ 栽培適地
 根の分布が浅く、酸素要求量が大きいため排水が良い土壌が適しており、土層の深い河川の沖積地帯や砂質土壌を選定しましょう。

⑵ 圃場の準備
 酸性では生育不良となるので、pH6.0~6.5に矯正しましょう。

⑶ 基肥施用
  基肥主体とし、植え付け2週間前に全層に混和します。

(10a当り)

2.植え付け方法

⑴ 植え付け適期
 適期は、8月中旬頃になります。植え付けが遅れると生育が遅れ、収量が低下するので適期に植え付けて下さい。

⑵ ハウス栽培
 床幅150cm、高さ5cmの平床を作り、4cm×4cmの間隔で種球を床面に刺すように植え付けし、12cm~15cm程度の覆土行います。通路はハウスにより異なりますが、2間半のハウスでは50cm程度が目安となります。

⑶ 露地栽培
 畝間60cmとし、鍬などで幅20cm、深さ5cm程度の溝を掘ります。その溝に種球を条播きし、種球が重ならない程度の密植をします。種球の上に、12cm~15cm程度の覆土を行います。
 1回目の追肥は、植え付け後10~15日頃の萌芽前に石灰窒素を60㎏ /10a土壌表面に均一に散布しましょう。
 2回目の追肥は、S646を40㎏ /10a 1回目の15日~20日後を目安に散布しましょう。


春菊 育苗から収穫について

1.品種

露 地:さとゆたか 10a当り
ハウス:さとあきら 2 ~ 3ℓ

2.圃場準備

⑴圃場の選定

 浅根性であるが、乾燥には弱い為、適度の保水性、排水性のある土壌が良いです。

⑵ 酸性土壌改良

 酸性土壌では生育が悪いので、石灰資材でpH6 ~6.5に矯正しましょう。また、カルシウム欠乏(芯が黒くなる)が出やすいので、畑のカルシウム(硫カル)等を10a当り80㎏使用してください。

(10a当り)

3.は種

 8時間浸水後、陰干ししてから、は種します。セルトレー(128穴)に培土を入れ、十分かん水しましょう。覆土は薄めにし、乾燥防止の為籾殻や敷きわらを敷きます。発芽後については、表土が乾いてからかん水しましょう。

4.は種後の管理

⑴ 間引き

 込み合っている部分だけ行います。本葉2 ~ 3枚目のときに根から抜かずにハサミで間引きし、1本立ちにしましょう。

⑵定植

 は種後20 ~ 25日を目安に行い、徒長苗はやや深植えします。晴天時に定植すると、しおれて痛みがでやすいので、夕方か曇天時に行いましょう。

⑶ かん水

 乾燥状態を見て午前中に行いましょう。夕方には土壌表面が乾くようにしてください。

⑷追肥

 収穫が始まってから、条間にS646を10㎏施用し、その後10日おきに10㎏ずつ施用しましょう。


ナス 生育中期の栽培管理

誘引・追肥・病害虫防除について

1. 誘引作業

  • ⑴ 誘引は、着果を良くし、枝を確保するため実施します。誘引の時期はトンネル栽培では、トンネル上部に葉先が触れる頃、露地栽培では、仮支柱で支えきれなくなった時期とします。
     ※ 早い時期の誘引は、枝の伸びが悪くなり、収量に影響があります。
  • ⑵ 本支柱設置
     本支柱は250cm ~ 320cmの長さの物を180cm~270cm間隔にトンネル支柱を活用しV字に設置し、上部を結び固定して下さい。
     露地栽培の場合は風等で倒れないように、土中深くしっかり差し込んで下さい。
     本支柱設置後は30cm間隔に横テープを張り、枝を誘引して下さい。
  • ⑶ 本誘引
     基本的に4本仕立てとし、残す枝の主枝1、1番花の下の枝2、第2花の下の枝3、2の第1花の下の枝4とし、予備枝として1番花の2つの下の枝を残して下さい。(枝が折れたり、伸びが悪い場合の為しばらく伸ばしておき、邪魔になってきたら、着果位置より葉を2枚残して、摘心し収穫と同時に切り戻す。)
  • ⑷ スレ果対策
     農薬の飛散の軽減、風による、スレ果を予防するため、ほ場周辺にソルゴーを栽培しましょう。

2. 追肥及び潅水について

 ナスは肥切れを起こすとなかなか樹勢が回復しませんので、芯の状態を常に観察し、肥切れさせないように努めて下さい。
 追肥は1回目2番果の収穫頃に10a当りN(窒素)成分で1.5kg・S646で10kgが目安です。2回目は草勢を見ながら、7 ~ 10日置きにこまめに実施{10a当りN成分で2~ 3kg・S646で15kg・クミアイポーラスで10kg}して下さい。(降雨の前後が効果大です)
 トミー液肥グリーンを潅水時に300 ~ 500倍と薄く10a当り1 ~ 2kg・1株500 ~ 1000cc乾燥土壌の土中灌注も効果大です。

3. 病害虫防除

 晴天、乾燥が続くと、ダニ等の発生が予想されますので予防散布を実施願います。


きゅうり 生育にあわせて管理し増収をはかろう

1. 整枝・誘引

  • ⑴ 着果させる場所は、8節以上(地際から40cmを目安)とする。
  • ⑵ 着果節位の下2~3節の側枝は1節で止める。孫づるの果実は収穫後に根元から摘除する。
  • ⑶ 中段の側枝は、2節でピンチする。ただし、主枝のピンチ時には、中段の強い側枝を3本程度残す。
  • ⑷ 主枝のピンチは、アーチ合掌中心に20cm開ける。(天井部に空間をつくる)
  • ⑸ 側枝どうしが重ならないように誘引テープ等で適正に配置する。

2. 摘葉・摘果

  • ⑴ 古葉や病葉を中心に、株あたり1回2~5枚を限度に風通しや採光を考え摘葉をする。
    また、混み具合を見ながら収穫の終わった節の葉・側枝の出終わった節の葉・老化葉・黄化葉・側枝の上に重なる葉を摘葉する。
  • ⑵アーチ支柱内側より、外側をしっかりと摘葉を行う。
  • ⑶ ほ場の周囲から見渡して、株元の地際から40cm~50cm程度をきれいに摘葉し、地面を這う側枝や果実、葉がないようにする。
  • ⑷ 奇形果・曲がり果等の規格外になるような果実は、早めに摘果し着果負担を軽減する。
  • ⑸ 疫病発生・腐敗果の防止する為摘果したきゅうりや葉は、ほ場に捨てない。

3. かん水・追肥

  • ⑴ 収穫開始から7日おきを目安に追肥はN成分で1.5kg~2kgを行い、肥切れを起こさないようにする。
  • ⑵ 追肥量の目安として、10a当たり収穫量500kgに対しN成分1~2kgを行う。
  • ⑶ 追肥は遅れないよう芯の状態や葉色、雌花数等を観察しながら生育に合わせて行うが、施肥量が多くなり葉色が濃くなると病害や生理障害を招くので注意する。また、収穫最盛期前に行うこと。収穫が終わってから多くの追肥を行うと、奇形果が多くなる。
  • ⑷ 梅雨時期に、明渠等の排水対策を万全にする。

4. 病害虫防除

 気象状況の確認・病害の発生状況を観察し予防散布に努める。
 使用する農薬は、各グリーンセンター指導担当にご相談下さい。


いんげん

多収のポイント

  1. 連作はさける。
  2. 排水を良くする。
  3. 完熟堆肥をたくさん投入する。
  4. 深耕(30㎝)根が張れる範囲を広くする。
  5. 酸性に弱いのでPH6.0~6.5に矯正する。

 

1.は 種

 1)必要種子量   2~3ℓ
 2)は種・定植(発芽地温 18~25℃)
露地直播:晩霜に注意し5月15日以降
 は種量  1カ所当り 3粒まき
 育苗→  3寸ポット  育苗期間20~25日
  3.5寸ポット 育苗期間25~30日
は種量  ポット当り 2粒まき
発芽温度  25~30℃

発芽するまでは極端に乾燥しない限りかん水はしない。

 3)栽植密度 畦間 2.8m(2条植え)、株間 55~60㎝

2.耕起・施肥(10a当り)

完熟堆肥 3t・・・定植、は種1 ヶ前まで施肥し耕起する。
石灰類 40~100kg・・・定植、は種1 ヶ前まで施肥し耕起する。
ルートファイター 100kg・・・定植、は種2週間前まで施肥し耕起する。
いんげん・さや専用肥料 160kg・・・定植、は種2週間前まで施肥し耕起する。

 

※ いんげんの根は、酸素要求量が多く、湿害をうけやすいので、土作り・深耕・排水対策を十分にする。

3.収穫までの管理

  1. 追肥・培土~生育を見ながら追肥を行う。
    1回目(開花前)の追肥時に中耕・土寄せする。
  2. つる誘引~ネットには無理に曲げない(作業は晴れた日に)
  3. 葉かき・下枝整理~開花時期になったら初生葉を葉かきし、地際からの細い側枝は株元からかき取る。

根みつば(露地トンネル栽培)

1.圃場の準備(施肥例)

完熟堆肥 1t 1 ヶ月前に散布し均一に耕転する。
(石灰は土壌に合わせ調整する)
苦土生石灰 50kg
IBS1号 80kg は種10日前までに散布し耕転する。
(圃場に合わせて量は調整する)
ケイカリン 40kg

2.は 種

  1. 必要種子量 3~4リットル
  2. は種幅 20㎝の単条  通路 80㎝
  3. は種後は、覆土を行わずローラーか足で踏み鎮圧
  4. わらを薄く敷く(乾燥防止のため)
  5. 雑草防止(使用に当っては、使用方法を確認すること)
    ロロックス、トレファノサイド乳剤をは種直後に散布

3.管 理

1)灌 水: 本葉1枚までは乾燥のひどい場合は適宜灌水する。
2)間引き: 本葉2~3枚頃に、混みあっているところ、
抽だいしている株を間引く。
3)追 肥: 8月上旬に10a当りS646で20kgを条間に
追肥する。遅れないように(葉色に合わせて加減する)
4)地上部の整理: 霜にあい葉が枯れてから地上部を整理する。
5)土寄せ: 培土の高さは10~15㎝土をかぶせる。
6)保 温: 3月初旬を目安にトンネルをかける。
(収穫に合わせて順次トンネルをかける)

4.収 穫

茎の長さが25㎝程度になったら株ごと掘り取り収穫する。