営農情報

野菜の記事

次年度に向けて ~良い野菜作りは、土作りから~

1.収穫打ち切り後

 次年度病害発生防止のため、ほ場内の茎葉、株、病果は、クマデ等でほ場の外へ持ち出す。また、土壌病害の発生がみられたほ場(ホモプシス根腐病、半身萎凋症、青枯病等)では、次年度は休耕もしくは作物を転換する。

 

2.輪作

 片付け後に緑肥作物(ライ麦等)を11 月中に、は種する。(遅まきの場合、は種量を多めに)は種は、ばらまき後1~2cm の厚さに覆土、発芽を良くするため鎮圧を十分行う。

 

3.堆肥の施用

 未熟堆肥は、秋の内に畑へ散布し、浅く2~3 回耕耘して春の作付けまでに熟度を高めておく。

 

4.土壌分析、採取方法

 畑全体の分析を対象とする場合は、平均的な生育収量を示す、ほ場を選んで道路や水路等より5m以上離れた地点から、5 カ所から同量の土を採取し混ぜ合わせる。 畑の一部(何らかの障害がある土壌)を対象とする場合は、そのような障害でる所を2~3 カ所同量採取し混ぜ合わせる。

 採取する深さ、V 字形の穴を掘り斜面に沿って一定の厚さで土壌を採取する。

 採取する量1 カ所から約500g 採取し、同様に5 カ所採取した土を混ぜ合わせて、納屋等の日陰で(7~10 日間)新聞紙等に広げて十分に乾かして、その土1㎏をビニール袋に入れて提出する。
※尚、やさい部員の方を対象に今月取りまとめを行います。(有料:1 点1,080 円)


タラの芽の促成栽培方法について

1.穂木の伐採時期 

(1)降霜後葉が落葉したら

  1.  穂木の乾燥を防ぐため本来は、伏せ込む分だけを圃場より伐採し確保しましょう。
     伏せ込み2 週間前程度が望ましい。穂木の乾燥により、芽の揃いが悪くなったり、小さくなってしまうので注意して下さい。
  2.  伐採の際来春の芽を確保するため地際より3芽程度残して伐採します。
  3.  長期保管(降雪等により冬期間圃場に入れない)の場合は 短く調製せず長い状態で保存します。
     保存方法は土間に穂木を立て掛け、コモやビニールシート等で被覆保管します。

 

2.ふかし栽培について

(1)ふかし栽培について

  1.  ハウス内に幅90~120cm、深さ15~20cmの半地下式の温床をつくり、7~10cm のオガクズを敷き詰めます。
  2. 水耕栽培の場合
     床の作成はオガ栽培同様で水の交換も必要になって来ますので、排水口を忘れずに設置しましょう。
  3. 穂木の切断方法
     穂木の長さは1 芽毎に10~15cm 程度に芽を傷つけないように丸ノコで切断します。
     ( 芽が集中し 1 芽で切断できない場合は 2 芽とします、但し収穫は上の芽のみとなります)
  4. 挿し方
      オガクズに十分に水を含ませ、おち着いたら深さ5~6cm に挿し込みます。長い物は中央に、短い物は通路側に、それぞれ芽を通路側へ向けます。
  5. 萌芽促進及び防カビ対策
      挿し方が終了したら、休眠打破するためジベレリン処理(20,000 倍)・防カビ対策としてトップジンM 水和剤2,000 倍( 収穫21 日前)を1 坪当り3リッター散布します。(穂木のドブ漬け禁止)

 


グリーンアスパラガス 収穫終了からの管理

1.アスパラガス性質について

 アスパラガスは春取り打ち切り後の立茎開始時から9月までは光合成を行い根に養分を貯蔵しながら萌芽していきます(夏季収穫期)。

 しかし10月以降の平均気温が16℃以下になると光合成を行った養分は萌芽作用に回らず、ほとんど根に転流して来年の萌芽の為、貯蔵養分(糖類)として蓄積されます。

 ハウス栽培では収穫終了後から茎葉を刈取るまでは、鱗茎群の乾燥をさけ、株元が乾いている時は、かん水して下さい。

2.刈取り時期の目安と注意点

 2 ~ 3回の降霜により茎葉が黄化するので刈取りは早くても11月下旬以降を刈取り目安として下さい。

 茎葉がまだ青味がかっているものは、まだ茎に養分があると考えられますので茎の青味が抜けてから刈取りして下さい。

 また、地上部で冬越えする病害虫が多いため、できるだけ地上部ギリギリに刈取り、刈取った茎葉は圃場外へ持ち出して下さい。

3.収穫終了後からの防除

 収穫は10月上旬頃にはほぼ終わります。収穫が終了しても立茎した茎葉は養分転流していますので、茎枯病等の防除を行い、刈取り終了後は地上部(地面)の防除をバーナー等で焼却防除や、薬剤防除を行い来年へ備えて下さい。

  また刈取った茎葉は圃場外で焼却し病原を残さないようにして下さい。

※農薬は、必ず使用基準等を確認して使用して下さい。


小松菜(ハウス栽培)

1. はじめに

 土壌条件と生育土壌に対する適応性は広く、酸性がやや強い土壌でも生育可能。

2. ほ場の準備

(1) ほ場の選定: 適度な保水性・排水性を備えた沖積土の埴壌土が良い。
(2) 土 壌 改 良: 土壌適応性は広いがPH 5.0以下にならないようにする。(土壌分析を実施し酸度矯正する)
(3) 耕耘・施肥: 施肥は全量基肥とし、直根が20㎝前後まで伸びるので、なるべく深耕する。

小松菜

3. 管理

(1) 栽培距離
 畦幅100~120㎝、高さ5㎝程度にし、通路は20~30㎝程度とする。
(2) は種間隔:株間5㎝、条間10~15㎝程度とする。
(3) は種後の管理
 は種後は、灌水チューブ等を使って十分灌水する。灌水の良否が発芽や苗立ちに影響する。
 生育後期は灌水を控え、固めに仕上げる。
 は種直後から、不織布(パオパオ・ラブシートなど)をベタ張りすることで発芽が早まり、苗立ちが揃う。
 特に冬期間は収穫間際まで被覆すると良い。

(4) 間引き
 厚播きになった場合は、品質を揃えるため、本葉2~3枚時に株間4~5㎝に間引きをする。

4. 収穫

 本葉4~5枚、草丈20~25㎝が収穫適期


春菊(ハウス栽培)

栽培歴

1. 品種

10a必要量 ハウス さとあきら 2L

2.生理生態

(1) 生育適温は15 ~ 20℃、最低生育温度は10℃ 冬期間は被覆栽培とする。
(2) 乾燥には弱いので保水力のある土壌がよい。
(3) 土壌酸度は中性に近くないと生育が悪いので、少なくとも土壌酸度はpH6.0 ~ 6.5に調整する。

3.は種と定植

(1) 畝幅1.2 ~ 1.5m、畝の高さ約7~ 10㎝の平床、全面散水後に穴開マルチ(15 ~ 18㎝ )を被覆する。
(2) 発芽を揃えるため、芽出しを行なう。は種前に6~8時間浸水し、陰干ししておく。
(3) 128穴セルトレイに2粒ずつ播種し、薄く土をかけ軽く鎮圧する。
(4) は種後25~30日、本葉3~4枚程度の苗を定植する。

4.定植後の管理

(1) 温度管理 保温と換気による高品質生産。
(2) 追肥は月に1回程度、窒素成分で1kg/10a前後とする。
(3) かん水は乾燥の状態を見て、午前中に行なう、かん水後は換気を行い、土壌表面が夕方には乾くようにする。

生育管理

5.収穫

(1) 主枝の草丈が30㎝を越えたら、下4節残して収穫する、その後25㎝程度になった側枝も順次、下2節を残して収穫する。
(2) 非常に萎れやすいので、収穫から調整・出荷は、当日に行い、新鮮なうちに出荷することを心がける

春菊


ピーマン 収穫最盛期の栽培管理

○今後の栽培管理

1. ハウス栽培

 ① 通路が乾燥するので、潅水は天候を見ながら定期的に実施しましょう。

 ② 主枝が顔の高さになり、割り箸位の太さの時に摘心しましょう。

2. トンネル・露地栽培

① 草丈が高くなり、枝にかかる果実の重みから倒伏するので、しっかりネットに引っ掛ける
ように固定して下さい。

② 枝が混み合うと光合成量が減少する上、病害虫の巣になりやすいので枝内部に光が入るよ
うに内枝に整理をして、ネットの外側に枝を配置します。また、倒伏防止のためネットは3段まではりましょう。

3. 病害虫防除対策

(1) 疫 病

排水対策で明渠、側溝を確認し、排水対策を十分行いましょう。

敷きわら等で土の跳ね返りを防止します。下葉かきや枝の整理は、天気の良い午前中に行いましょう。

防除薬剤
リドミル粒剤2 :1 株当たり2~3g
ランマンフロアブル :2,000倍

 

(2) 灰色かび病

 枝の整理を行い風通しをよくして定期的に薬剤防除して下さい。

防除薬剤
ロブラール水和剤:1,000 倍~ 1,500 倍
カンタスドライフロアブル:1,000 倍~ 1,500 倍

 

(3) スリップス・アブラムシ

ガクなどが茶褐色のサメ肌になり商品価値が低下するので発生初期に防除しましょう。

 

(4) タバコガ類

幼虫が果実に入る前に防除して下さい。

(3)(4)の防除薬剤
ベストガード水溶剤: 2,000 倍(蚕毒)
プレバソンフロアブル5 : 2,000 倍(蚕毒)

4. 追 肥

草勢低下する前に定期的に追肥を実施して下さい。

S646・クミアイポーラス :  10kg/10a
トミー液肥グリーン :  10kg/10a


大玉トマト・ミニトマト  生育中期から後半の管理について

1. 病害虫予防

(1) 地際(株元)の通風を図り灰色カビ病や、葉カビ病、斑点病等の予防に心掛けて下さい。

(2) 病害虫は予防を中心に、適期防除を行って下さい。

2. 芯焼け、追肥・潅水・裂果対策について

(1) 梅雨明け後は高温、乾燥となり急激に茎や芯が伸び、葉色が淡くなると芯焼け等が発生しやすくなるため、カルシウム資材による葉面
散布を行って下さい。

(2) 裂果、土壌病害の軽減を図るため適度(少量、多回数)の潅水を心掛け、芯の状態や果実の肥大を見ながら行って下さい。

(3) 多潅水や極端な絞りは病気の発生につながりますので注意しましょう。

(4) 潅水は午前中に実施し十分換気をして下さい。

(5) 昼夜の比較温度差が14℃以上になると裂果(尻割れ)の原因となりますので、夕方早目にハウスの保温に努めて下さい。

3. 摘心について

(1) トマトは開花後約40日で収穫となる事から、収穫終了予定日より逆算で摘心しましょう。

(2) 摘心の位置は収穫終了予定花房の上の葉を2~3枚残し摘心しましょう。

注) 直上にて摘心すると、水分や、養分の転流により裂果の原因となります。


あさつき  圃場準備~植え付けについて

1.圃場の準備

⑴ 栽培適地
 根の分布が浅く、酸素要求量が大きいため排水が良い土壌が適しており、土層の深い河川の沖積地帯や砂質土壌を選定しましょう。

⑵ 圃場の準備
 酸性では生育不良となるので、pH6.0~6.5に矯正しましょう。

⑶ 基肥施用
  基肥主体とし、植え付け2週間前に全層に混和します。

(10a当り)

2.植え付け方法

⑴ 植え付け適期
 適期は、8月中旬頃になります。植え付けが遅れると生育が遅れ、収量が低下するので適期に植え付けて下さい。

⑵ ハウス栽培
 床幅150cm、高さ5cmの平床を作り、4cm×4cmの間隔で種球を床面に刺すように植え付けし、12cm~15cm程度の覆土行います。通路はハウスにより異なりますが、2間半のハウスでは50cm程度が目安となります。

⑶ 露地栽培
 畝間60cmとし、鍬などで幅20cm、深さ5cm程度の溝を掘ります。その溝に種球を条播きし、種球が重ならない程度の密植をします。種球の上に、12cm~15cm程度の覆土を行います。
 1回目の追肥は、植え付け後10~15日頃の萌芽前に石灰窒素を60㎏ /10a土壌表面に均一に散布しましょう。
 2回目の追肥は、S646を40㎏ /10a 1回目の15日~20日後を目安に散布しましょう。


春菊 育苗から収穫について

1.品種

露 地:さとゆたか 10a当り
ハウス:さとあきら 2 ~ 3ℓ

2.圃場準備

⑴圃場の選定

 浅根性であるが、乾燥には弱い為、適度の保水性、排水性のある土壌が良いです。

⑵ 酸性土壌改良

 酸性土壌では生育が悪いので、石灰資材でpH6 ~6.5に矯正しましょう。また、カルシウム欠乏(芯が黒くなる)が出やすいので、畑のカルシウム(硫カル)等を10a当り80㎏使用してください。

(10a当り)

3.は種

 8時間浸水後、陰干ししてから、は種します。セルトレー(128穴)に培土を入れ、十分かん水しましょう。覆土は薄めにし、乾燥防止の為籾殻や敷きわらを敷きます。発芽後については、表土が乾いてからかん水しましょう。

4.は種後の管理

⑴ 間引き

 込み合っている部分だけ行います。本葉2 ~ 3枚目のときに根から抜かずにハサミで間引きし、1本立ちにしましょう。

⑵定植

 は種後20 ~ 25日を目安に行い、徒長苗はやや深植えします。晴天時に定植すると、しおれて痛みがでやすいので、夕方か曇天時に行いましょう。

⑶ かん水

 乾燥状態を見て午前中に行いましょう。夕方には土壌表面が乾くようにしてください。

⑷追肥

 収穫が始まってから、条間にS646を10㎏施用し、その後10日おきに10㎏ずつ施用しましょう。


ナス 生育中期の栽培管理

誘引・追肥・病害虫防除について

1. 誘引作業

  • ⑴ 誘引は、着果を良くし、枝を確保するため実施します。誘引の時期はトンネル栽培では、トンネル上部に葉先が触れる頃、露地栽培では、仮支柱で支えきれなくなった時期とします。
     ※ 早い時期の誘引は、枝の伸びが悪くなり、収量に影響があります。
  • ⑵ 本支柱設置
     本支柱は250cm ~ 320cmの長さの物を180cm~270cm間隔にトンネル支柱を活用しV字に設置し、上部を結び固定して下さい。
     露地栽培の場合は風等で倒れないように、土中深くしっかり差し込んで下さい。
     本支柱設置後は30cm間隔に横テープを張り、枝を誘引して下さい。
  • ⑶ 本誘引
     基本的に4本仕立てとし、残す枝の主枝1、1番花の下の枝2、第2花の下の枝3、2の第1花の下の枝4とし、予備枝として1番花の2つの下の枝を残して下さい。(枝が折れたり、伸びが悪い場合の為しばらく伸ばしておき、邪魔になってきたら、着果位置より葉を2枚残して、摘心し収穫と同時に切り戻す。)
  • ⑷ スレ果対策
     農薬の飛散の軽減、風による、スレ果を予防するため、ほ場周辺にソルゴーを栽培しましょう。

2. 追肥及び潅水について

 ナスは肥切れを起こすとなかなか樹勢が回復しませんので、芯の状態を常に観察し、肥切れさせないように努めて下さい。
 追肥は1回目2番果の収穫頃に10a当りN(窒素)成分で1.5kg・S646で10kgが目安です。2回目は草勢を見ながら、7 ~ 10日置きにこまめに実施{10a当りN成分で2~ 3kg・S646で15kg・クミアイポーラスで10kg}して下さい。(降雨の前後が効果大です)
 トミー液肥グリーンを潅水時に300 ~ 500倍と薄く10a当り1 ~ 2kg・1株500 ~ 1000cc乾燥土壌の土中灌注も効果大です。

3. 病害虫防除

 晴天、乾燥が続くと、ダニ等の発生が予想されますので予防散布を実施願います。